今週は、少し違う1冊をご紹介
2026/01/20
今週は、少し違う1冊をご紹介
ミステリー、恋愛、ほのぼの、ホラー。
読書が好きな方なら、つい手が伸びるジャンルはだいたい決まっていますよね。
正直に言うと、この本は
「読書が好きでも、たぶん自分からは選ばない1冊」
普段なら間違いなく「スルー」してしまう、そんな位置づけだと思います。
『浮浪児1945-戦争が生んだ子供たち-』石井光太
戦後1945年。
戦争によって親を失い、家を失い、社会からこぼれ落ちていった子供たち。
上野の地下道や闇市で、空腹に耐え、泥水を啜り、
盗みや物乞いをしながら必死に今日を繋いだ命。
この本は、そうした「浮浪児」と呼ばれた子供たちの壮絶な証言を拾い集め記録したルポルタージュ
派手な展開も、感動的な演出もありません。
あるのは、淡々とした事実と、その時代に確かに存在していた子供たちの姿。
読むのが楽しい、とは言えません。
読書の楽しさには、二種類あると私は思っています
一つは、心を弾ませ、エンターテインメントとして消費する楽しさ
もう一つは、自分の知らない世界を読み知り、価値観を揺さぶられるような体験
普段は読まないジャンル。
普段は手にしないジャンル。
こういった社会系・ルポ系の本を手に取るのも、読書の醍醐味のひとつだと思っています。
社会の不条理や、人間の底力、そして「生きる」ことへの執着。
普段読まないジャンルだからこそ、読書は面白いのかもしれませんね。
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#小説
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