今週の1冊
2026/10/27
今週の1冊
世界から猫が消えたなら / 川村元気
タイトルが気になる…
表紙も気になる…
あれ?どこかで見聞きしたことのあるかもしれないタイトル
まさに、タイトル買い・表紙買いで手に取りたくなる一冊です( ´ ▽ ` )
主人公は、郵便配達員として働く30歳の「僕」
映画好きで、猫とふたり暮らし
そんな僕がある日、脳腫瘍で余命わずかだと宣告されます
絶望して家に帰ると、自分とまったく同じ姿をした悪魔が待っていました
悪魔が持ちかけたのは、奇妙な取引
この世界から何かひとつを消す代わりに、一日だけ命を得られるというもの
電話、映画、時計…そしてついに、愛する「猫」を消す選択を迫られるのですが…
自分の命と引き換えに、世界から何かが消えていく七日間が始まりますー
あらすじだけ見ると、ちょっと不思議なお話(・∀・)
でも、読み進めていくと、ただ奇抜な設定を楽しむだけでは終わりません
「大切なもの」って、いったい何だろう?
いつもそばにあるもの、当たり前のように使っているものそこにいてくれる人や、何気なく過ごしている時間
失ってしまったら、もう元には戻らないかもしれない
そんなことは、頭ではわかっているんですよね
それなのに、普段の生活ではついつい忘れてしまう
作中の「ほとんどの大切なことは、失われた後に気づくものよ」という言葉が、
深く沁み込みます
わかっているんだけどなぁ…
なかなか、そうはいかないんだよなぁ…
読んでいるうちに、自分にとって大切なものや人のことを、自然と考えてしまう
残酷さを感じる場面があっても、それ以上に、なんて愛おしい作品なんだろうと思える
何かを失う話なのに、読み終えたあとには、今あるものを少し違った目で見たくなる
猫好きの方はもちろん、そうでない方にもおすすめです♪
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