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今週の1冊

今週の1冊

2026/06/16

今週の1冊

『母性』 湊かなえ

物語は、ある女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見されたところから、始まります。
真相を追う中で浮かび上がってくるのは、ひとつの凄惨な事件ではなく、
「母と娘」というあまりにも近くて濃密な関係性の歪みでした

そして語られるのは、「母の手記」と「娘の回想」
この作品は「私」と「わたし」
二人の視点が交互に入れ替わりながら進んでいきます
そこに綴られている記憶や感情は、驚くほどに食い違い、すれ違っていきます。

親子だから分かり合える。
母親なら子どもを愛している。

「愛能う(あたう)限り、大切に娘を育ててきた」という言葉の裏に隠された、
どこか不気味で独善的な愛情。そして、母からの愛を必死に乞いながらも、
どこかで息苦しさを感じていた娘の歪んだ健気さ
すべてにおいて「女」である二人の感情が激しくぶつかり合い、混ざり合っていく展開に、
一気に読み進めてしまいます

湊かなえ作品らしく、「イヤミス(読んだあとに嫌な気分になるミステリー)」の真髄です
気づけば、沼へズブズブと引きずり込まれてしまうはずです(^ ^)

派手な展開ではなく、静かに。
でも確実に読めば読むほど胸がざわつき、嫌な汗が流れるような感覚
誰が悪いのか?誰が正しいのか?それを含めても余韻が残る。

母性を描いていますが、母親だけの話ではありません。
家族、愛情、承認、期待。
イヤミス好きな方はもちろん、普段ミステリーを読む方にもおすすめの1冊☆

「嫌な気持ちになるのに面白い」
という不思議な読書体験を味わえるかもしれません。

そして気付けば――
イヤミスの沼へようこそ( ̄▽ ̄)

homeの本棚には、色々な作品も並んでいます♪
普段は手に取らないジャンルとの出会いも、読書の楽しさの一つ。
本との新しい出会いも楽しんでみませんか?(^^)

#読書
#小説
#湊かなえ
#母性


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